松多ゼミ
ゼミ選択のポイント:
ゼミを選ぶのは、その後の自分の人生をも左右する可能性があるとても重要な事です。松多は二つのポイントを重視するべきだと思います。一つは教員の研究の内容です。多くの教育学部ではその分野の教員は一人しかいません。幅広い分野を担当するので、自分が研究したいと思う内容を教員が十分にフォローできるか、教員が卒論で何を求めているのかを十分に把握しましょう。先輩の卒論のタイトルなどは参考になるかと思います。もう一つのポイントは教員との相性です。ゼミでは教員と接する機会が増えます。相性の合わない教員や尊敬できない教員を選ぶと学生も教員も不幸です。
松多ゼミ:
松多ゼミは学生と教員の距離が近いのが特徴です。僕の理想は住込みの徒弟制です(もちろん住込ませたりはしない)。一見、アットフォームで楽なように思いますが、学生を一人の大人として扱い自主性を重んじるので、自己管理をきっちりする必要があります。僕は自分の学生の将来にとって何がプラスなのかを考えて行動しているつもりです。せっかく出会ったのだから、自分の経験を伝えたいと思うし、出会えてよかったと思える関係であることが理想です。僕は自然地理学の基礎勉強以外の強制はしませんが、距離感が近いことが苦痛な人や学生と教員の間に垣根を作る人は向かないように思います。
卒論は与えられるものではなく、勉強をしながら自分で見つけるものだと思います。その手助けはします。地理学はよいデータをとれば、卒論でも価値ある研究ができます。したがって、可能ならば学会誌に載せることができるレベル、少なくとも学会発表ができる内容を要求したいと思います。基礎的なトレーニングをする時間がないので、自然地理学系の授業はすべて取ること、場合によっては大学院の授業にも参加することを勧めます。加えて、野外実習は3,4年の二回参加、月一の巡検にも可能な限り参加をしてもらいたいと思っています。これらを通じて、自然地理学を体感すること、自然地理学の思考を肌で感じることをしてもらいます。一見大変そうですが、地理学が好きならば、満足できるようにしたいと思っています。
松多ゼミでは「そもそも。。」ということを大事に思っています。既存の常識にとらわれることなく、物事の本質を考え、俯瞰的に物事をとらえていくことを目指します。
授業について:
自然地理学講座
教員免許講座
ゼミのメンバー:
修士2年 堀 裕加里 、白銀 美里
修士1年 任佩燁
学部4年 髙藤 隼弥、上岡 皓陽、中村 友哉、太田 麗
学部3年 浅井 俊彦、田村 陸叶
OB・OG:
平成28年度
角野 太河、寺本 結哉
平成29年度
高山 正教、堀川 菜々美
平成30年度
梯 壱成
令和元年度
川上 賢太、洪水 麻里、西山 弘祥、久本 侑奈、三笘 加葉、和田 祐佳
令和2年度
丸山 雄大、池田 晶、亀岡 平、細川 和馬、藤井 悠平
令和3年度
西山 弘祥、陳 侃、小林 茉由、高井 大輔
令和4年度
瀬戸口 朋菜、橋本 伊織里
卒業後の進路:
教員10名(高校3名、小学校7名)、公務員5名、進学6名、民間企業4名
卒論テーマ:
-
河成段丘からみる津山盆地の地形発達
-
水位痕跡から見る西日本豪雨の真備地区での河川の氾濫
-
大規模な河川改修工事に伴う住民の移転と生活の変化〜高梁川第一期改修工事を例に〜
-
瀬戸内地域における最終氷期の東西分水嶺 ー淡水魚類相の形成過程をもとにした考察ー
-
静岡県菊川低地における浜堤列平野の形成過程と地殻変動の関係性
-
高梁川・小田川下流域における過去100年間の土地利用変化
-
岡山平野の発達史
-
災害時における住民の避難に至る意識の変動 - 平成30年西日本豪雨倉敷市真備町を例に-
-
安政東海地震の富士川断層の地殻変動
-
徳島県における活断層近傍の建築規制条例が与える影響
-
高等学校地理における防災教育の現状と課題
-
日本国内における浜堤平野の分類と太平洋岸に分布する浜堤と地殻変動の関係について
-
北丹後地震における建物の倒壊と人的被害について
-
ジオパークの教育的実践例とその特徴
-
岡山県並びに四国地方の集落立地の地形特性
-
大田地区におけるイベント堆積物の発見と検討
修論テーマ:
-
「戦後の山地の変化に対する河川の応答について」
-
マイクログラビティ探査より検出された埋没地形を考慮した菊川低地における完新世の地形発達史と地殻変動
-
日中台の小中学校における防災教育の差異・変化と現場の課題